ワインは酔いやすく二日酔いになりやすいのはなぜ?悪酔いしない飲み方も紹介します

ワインは酔いやすく二日酔いになりやすいのはなぜ?悪酔いしない飲み方も紹介します 二日酔い

ワインは二日酔いになりやすい。安いワインには添加物が含まれているから悪酔いしやすい。

こんな話を耳にしたことのある愛飲家の方は多いのではないでしょうか?

ワインはとても奥が深く、楽しい飲み物。せっかくなら安心して飲みたいですよね。

そこでこの記事では、ワインは本当に二日酔いになりやすいのか、悪酔いしない飲み方などを解説します。

ワインは二日酔いになりやすい・酔いやすいといわれる理由は?

結論から言うと、他のお酒と比較してワインが二日酔いになりやすいという決定的な根拠はありません。

ただし人によっては、ワインで二日酔いになりやすい人もいます。そんな方々へ向けて、そのメカニズムを説明します。

ワインは「醸造酒」のため、アルコールの分解がされにくい

お酒はいくつかの種類に分類されますが、主な2つは醸造酒と蒸留酒です。

醸造酒:穀類や果実などを発酵させて造られたもの。ワインや日本酒、ビールなど。

蒸留酒:醸造酒を蒸留させたもの。ウイスキーや焼酎、ブランデーなど。

蒸留酒は醸造酒を蒸留させる過程でエタノール以外のアルコールが取り除かれますが、醸造酒は複数のアルコールを含んでいます。

肝臓でアルコールを分解する際、複数のアルコールが含まれていると分解が難しく時間がかかります。そのため、複数のアルコールが含まれる醸造酒は二日酔いになりやすいのです。

醸造酒が二日酔いになりやすいかは個人の体質によって異なるでしょう。ですが、ワインが二日酔いになりやすいと言われるのは「醸造酒であること」が一つの理由として考えられますね。

赤ワインは頭痛を引き起こしやすい

ワインの中でも、特に赤ワインには人によってアレルギー反応を引き起こす2つの物質が多く含まれていると言われています。それぞれについて見ていきましょう。

ヒスタミン

ヒスタミンは、動物の体内や発酵をともなう日本酒やビールにも含まれる、神経伝達物質です。
特に赤ワインは含有量が多く、摂取すると人によっては頭痛などのアレルギー症状が現れます。

チラミン

チアミンは、アドレナリンと同じく血管を収縮させる作用があり、頭痛や吐き気を引き起こす可能性がある物質です。ヒスタミンのように発酵をともなう食品に多く含まれています。
そのため、ビールや日本酒などのお酒だけでなく、チーズやチョコレート、ピクルス、燻製した食べ物などにも注意が必要です。ワインに合うおつまみには発酵食品が多いため、チラミンとの相性が悪い方は量を調整しましょう。

また、一部の風邪薬や鼻炎薬には、チアミンの作用を強める効能があります。そもそも薬を服用しながらお酒を飲むのはおすすめしませんが、常備薬がある方は気をつける必要がありそうです。

どちらも体内や食べ物にも含まれる成分であるため、過剰摂取しなければ基本的に問題はありませんが、相性が悪い体質の方もいます。

二日酔いではなく、飲み始めてすぐに頭が痛くなるなどの症状が出る場合、この2つの物質によるものかもしれません。

白ワインは飲みやすく、ついつい飲みすぎてしまうことも

ワインに含まれる成分だけではなく、もちろん飲む量にも配慮が必要です。その点では、白ワインは赤ワインと比較して口当たりがさっぱりと軽く、冷やして飲むため飲酒量が多くなる傾向にあります。

飲み過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

安いワインは体に悪くて悪酔いしやすい?

まれに安いワインを飲んだら体調が悪い、というような口コミを目にすることがあります。その真偽を、ワインの製法や添加物の観点から深掘りしていきます。

安いワインが体に悪い&悪酔いすることはない

ずばり、「安いワインが体に悪い、悪酔いしやすい」という噂は事実ではありません。

ワインの金額を左右するのは、ぶどうを育てるのにかかった手間や人件費、そして熟成するのにかかった時間などです。さらに大量生産ができない貴重なワインとなれば、多くのコレクターが欲しがるため、希少性が高くなり値段もあがります。

つまり、安いワインでも高いワインでも、完成するまでの工程はほぼ同じなのです。

また、安いワインには添加物が多く含まれるとの噂もありますが、これもまた事実とは異なります。

ワインに含まれる添加物として主に酸化防止剤として使われる、亜硫酸塩が有名です。これは硫黄を燃やした気体が液体に溶けたもので、なんと古代ローマ時代から使われています。

添加物と聞くと身体に悪いと思いがちですが、ワインに含まれる添加物の量は、国が定める人が摂取して問題ない量よりもはるかに少ない量であり、健康に及ぼす影響は心配しなくてよいでしょう。

酸化防止剤は、ワインの中の雑菌の繁殖を防止して不快な香りを消し、さらには酸化を防いでフレッシュな状態を保つのに一役買っています。

ビオワインと呼ばれる特殊なワインを除いては、高いものにも安いものにも使用されているのです。

健康効果も基本的にはあまり変わらない

近年ではワインに含まれるポリフェノールの健康効果に注目が集まっています。

ポリフェノールは強い抗酸化作用を持っており、コレステロール値を抑え、動脈硬化などを防ぐ効果があります。そのため、あらゆる生活習慣病の予防に効くとされています。

ワインは安くても高くても原材料が同じであるため、基本的な健康効果は変わりません。

しかし、1本500円を切るようなワインの場合、ポリフェノールの含有量が少ない場合があります。それは製造工程の違いによるものです。
通常のワインは、実や種子、皮などを丸ごと発酵させるのに対し、激安のワインは濃縮ぶどうジュースの状態にした上で発酵させます。その過程でポリフェノールが一部失われてしまうというわけです。

ワインで二日酔い・悪酔いしない!おすすめの予防法

二日酔い・悪酔いせずにワインを楽しみたい、という方に向けて、おすすめの予防法を解説します。

少しの工夫でよりワインをより楽しむことができるかもしれません。ぜひご参考にしてくださいね。

空腹の状態でお酒を飲まない

ワインに限らず、空腹の状態でアルコールを摂取すると酔いが回るのが早くなります。アルコールが肝臓に一気に到達することで、一度に処理できるキャパシティを超えてしまうからです。

アルコールをゆっくりと肝臓に到達させるためには、長い間消化器官にとどまる油分を含んだ食事をとることがおすすめです。ワインであれば、オリーブオイルを使った料理などが相性もよく、楽しみやすいですね。

また、肝臓がアルコールを代謝する栄養源となるタンパク質の摂取も忘れてはいけません。チーズや肉、魚などに多く含まれますので、お気に入りのペアリングを見つけましょう。

飲んだワインと同じ量のお水を飲む

他のお酒と同じく、ワインに含まれるアルコールの分解にも肝臓は大量の水分を要します。それに加えてアルコールの利尿作用により、身体が脱水症状に陥りやすいことにも注意が必要です。

水分補給の目安は、ワインであれば飲んだ量と同等のお水です。しっかりとチェイサーを飲んで、おいしくワインを味わいましょう。

吸収されるのがゆっくりな白ワインを選ぶのも◎

先ほど、白ワインは飲みすぎる可能性があるので注意が必要と説明しました。

しかし、飲む量をコントロールできるのであれば白ワインのほうが二日酔いになりにくいかもしれません。その秘密は温度にあり、常温でいただくことが多い赤ワインよりも、冷えた白ワインのほうが吸収がゆるやかになります。

肝臓にアルコールを処理する時間を与えることで、処理しきれない有害物質が体内を巡るのを防げるというわけです。

ついつい飲みすぎてしまった…二日酔いになった時の対処法

しっかり水分補給を!おすすめの飲み物は?

先ほど書いたように、肝臓がアルコールを分解するには大量の水分を要します。さらにアルコールの利尿作用も相まって、二日酔いの体内には水分が不足しています。

ではどのような飲み物で水分補給をするのが効率的なのでしょうか?

スポーツドリンク、経口補水液

まず一番効率的なのは、スポーツドリンクや経口補水液などです。

体内から水分が排出される際には、一緒にナトリウムやカリウムなどの電解質も失われています。それらを効率的に吸収できるように設計されたのがこれらの飲料です。積極的に活用しましょう。

野菜・果物ジュース

野菜、果物ジュースにはビタミンや糖質、電解質などが含まれます。アルコールの代謝で不足した栄養素を補いながら水分補給ができるという点で、大変便利な飲み物です。

ただし、グレープフルーツ味など、酸味が強いものは消化器官に刺激を与えることがあります。吐き気や胸焼けをもよおす原因にもなるので、まろやかな味のものを選びましょう。

コーヒー

二日酔いの代表的な症状として、頭痛が挙げられます。これは、体内での代謝が追いついていないアセトアルデヒドの血管拡張作用が原因だと考えられています。

コーヒーに含まれるカフェインには血管拡張作用があるため、頭痛を軽減する効果が期待できるでしょう。

ただし、ブラックコーヒーは酸味の強いジュースと同様に消化器官に刺激を与えます。牛乳や豆乳を加えるのが良いでしょう。また、豆乳にはアルコールの代謝に必要なビタミンB1が多く含まれているのでおすすめです。

無理のない程度に食事をとる

二日酔いの体内には水分、糖質、塩分を含む電解質、ビタミンB1などが不足しています。どれも肝臓がアルコールを処理するのに必要な成分ばかり。

これらを補うには、やはり食事をとるのが一番です。二日酔いのときでも無理なくとれる食事をご紹介します。

味噌汁

「二日酔いにはお味噌汁」という先人の知恵には科学的な根拠があったようです。水分と一緒に塩分を摂取できる味噌汁は、脱水状態に陥っている体にぴったりの食べ物です。また、具材を工夫することで他に不足している栄養を補給することもできます。

二日酔い改善におすすめ!味噌汁の具材

・しじみ:肝臓の働きを助けるオルニチンが豊富に含まれる
・豚肉:アルコールの代謝に必要なビタミンB1が豊富に含まれる
・豆腐:アルコールの代謝に必要なビタミンB1が豊富に含まれる

しじみの味噌汁や、豆腐入りの豚汁が二日酔いにはもってこいと言えますね。

ビタミンB1を含む食べ物

アルコールの代謝にはビタミンB1が欠かせません。これに加えてビタミンB1には、糖質を代謝してエネルギーを作る働きもあります。
アルコールの代謝には多くのエネルギーが必要であるため、ビタミンB1は積極的に摂取しましょう。

これを多く含む食材の代表例として、次のようなものが挙げられます。

  • 豚肉
  • 大豆
  • ほうれん草
  • ナッツ

飲酒時から意識してナッツをおつまみしたり、二日酔いで飲む味噌汁の具を工夫することで摂取できる食材ばかりです。積極的に取り入れましょう。

安静にする

言わずもがな、飲酒時に一番大きな負担がかかるのは肝臓です。

肝臓で有害物質の代謝がスムーズに行われば二日酔いにならないわけですから、ケアすることが大切。そのためには、必要な栄養素が入った血液ができるだけ肝臓に巡るようにしなければいけません。

肝臓に流れる血液の量は、横になっているときと、立っているとき、そして動いているときでまったく異なります。安静にしているとより多くの血液が肝臓に集まるため、なるべく安静にしましょう。

サプリメントを活用する

吐き気が激しく固形物が食べられない、また忙しく食事の準備ができないときには、二日酔い用のサプリメントを活用するのもひとつの手です。

これらのサプリの特徴として、肝臓の働きを高める成分や、アルコールの代謝に必要な栄養素が配合されていることがあげられます。

うまく使えば、効率的に不足している栄養素を補うことができるでしょう。しっかりと水分補給も行いながら活用してみてください。

まとめ

この記事では、ワインは二日酔いになりやすいという噂の真偽と、高級なワインと安いワインの違いなどについて解説しました。

赤ワインに含まれる物質と相性が悪い場合、悪酔いしやすい方がいるのも事実でしょう。二日酔いになるまえに頭痛などが始まる場合には注意が必要です。

また、高級ワインと安いワインの間に大差はなく、どちらにも含まれる酸化防止剤が悪酔いの引き金とならないことがわかりました。

飲み過ぎは禁物ですが、水分と肝臓に必要な栄養素をしっかりと補給して、楽しいワインライフを楽しみましょう。

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